四国一周長距離航海コース・BBC (11/17-18:弓削島~マリンピアむさし)

村上水軍は現れたか・・・

海の駅で隣に舫われていたカッターリグは、卒業生S氏の「たそがれ」号でした。ご夫婦旅の途中だとか・・・羨ましい。潮流のタイミングがあるので、艇上で朝食をとってから出港しました。島々を越えるたびに変わる景色が、我々を楽しませてくれます。今日の潮周りは小さいので、通過も難しくはないだろうと舟折瀬戸を選びました。村上水軍の能島を見てみたかったというのも経路決定の一因ですけどね。それにしても、当時の水軍の航海術と操船術は、おそらくは現世のそれを凌いでいるのでしょう。
ここまで来れば、九州は国東半島に向けて一直線に進むだけです。もちろん、気は抜けません。風がやや強まる予報と、夜に備えて2枚のセイルを各々縮帆しました。それでもEAGLE-2は快調な帆走を続けます。周防灘へ向かう商船は北寄りに、豊後水道に向かう商船は南寄りに航路を取り始めました。その真ん中を進む我々は、夜の海に取り残されたみたいな感じです。遠くに航海灯は見えても、此処には別の世界が在るようにさえ思えるのです。そして暫くは、星を頼りに舵を曳くことの愉悦を覚えるのでした・・・
快調に帆走りすぎました・・・ 夜明けどころか、日付が変わったころには大分空港の灯りを目指していました。ゴールの”マリンピアむさし”は、滑走路の北端を周ったところにあります。というか、滑走路が防波堤の一部ともいえるマリーナです。明るくなるまで帆走し続けて時間調整する方法もあったのですが、最終日の疲れも考慮して、夜間入港(マリーナに連絡済)することにしました。それはそれで、神経を使うことになるのですが・・・ さて、EAGLE-2をバース(桟橋)に着け、受講生がバース(寝床)に入るとすぐに鼾の合唱が始まりました。お疲れ様でした。
夜が明け、艇を片付け、朝食をとりながらなの雑談に花が咲きます。このあと、マリーナの業務が始まったら、卒業試験が待っていますよ。(笑) (あ)

正式には、”くにさき・マリンピアむさし海の駅”といいます。BBCからACCへの引継ぎで無人になるEAGLE-2を預けられる、親切でホスピタリティーの高いマリーナです。技術系スタッフに女性が多いのが特徴でしょうか? https://www.marinpiamusashi.info/

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