
4/28~4/30 大阪BBCコース
ゴールデンウィークに開催されたBBCコースのレポートになります。
BBCは、夜間航海を含む合計3日間の航海コースです。
須磨ヨットハーバーからの出航時刻は20時。
慣れない港から、夜間に出航するだけでも緊張しますよね。
レグ1は、須磨ヨットハーバー~明石海峡~播磨灘~鳴門海峡の順で難所を越えて、徳島県けんちょぴあ海の駅へ向かいます。
夜間航海では灯台が頼りですが、街の明かりとの区別がつかない事も多々ありました。
大型のタンカーが自艇のすぐそばを横切ったり、前方の目標が見えなくなったり、予想外の出来事に対応しながら、約60マイルの距離を走ります。
播磨灘で夜間の落水者救助(八の字救助法)を実践して、夜間は距離感がつかめない事も体験できました。
ベアリングフィックスも次第に慣れていき、自艇の位置がGPSを使わなくても割り出せるようになりました。
良い風にも恵まれ最大8ノット、平均5ノットを維持して鳴門海峡を0400-に通過。
潮止まりの時刻を利用して、安全に鳴門の渦を越えて、無事に阿波けんちょぴあ海の駅へ着岸。
レグ1では、次第に風も強くなり、緊張感が切れること無く、体力も気力も限界に近い状況だったと思いますが、満天の星空に癒されながら、厳しい時間帯もチームワークで乗り切りる事が出来ました。
レグ2は徳島から和歌山までの50マイルの距離を走ります。
朝5時に集合して、ヨットを艤装します。
次第に空が明るくなり、朝日と共に出航しました。
鳴門海峡から吹いてくる良い風に恵まれて、徳島~沼島~友ヶ島~大阪湾の順に艇を進めます。
友ヶ島の潮流が強い時間帯の為、地の島と沖ノ島の間に位置する中の瀬戸を通り、ようやく大阪湾へ入ることができました。
洗岩、洗出岩など、油断できない浅瀬が多くある海域でしたが、海図で事前に確認していますので、慌てることなく計画通りに航海を続ける事ができました。
BBCでは航海計画の立案から出航準備や片付け、港での離岸、着岸なども受講生に全て実施していただき、長距離航海に必要な経験を十分に積んでいただく事ができました。
この度はご受講いただき、誠に有難うございました。
Itaru