10/11,12,13 大阪BBCコースを開催いたしました

10月11日から13日にかけて、大阪田尻にて行われたBBCコースのレポートになります。
(BBCは夜間航海を含む3日間の航海コース)

勢力が弱いとはいえ、台風が日本列島の近くを通過する貴重なタイミングでの開催となりました。
スクール艇のYAMAHA 34-Sは非常に高い帆走性能を持っている艇ですが、セイリングするには技術だけでなくチームワークも必要とされます。

10/11 レグ1
一日目は関空一周約15マイルを実施。微風2m/sの中で帆走や機帆走の練習を行い、次第に4名の参加者のチームワークが高まってきます。セイルアップやウインチの重たさに驚きながらも、無事に計画通りに帰港。
短いレグですが、出航前に受講生自ら海図に線を引いて頂き、航海計画を立案して頂きました。

 

10/11~12 レグ2
いよいよ夜間航海の始まりです。目的港は阿波けんちょぴあ海の駅。
夜に出航するだけでも緊張しますが、今回は太平洋からのウネリもあり、まさにBBCと言えるような上級者向けのコンディションになりました。
出航すると夜光虫が光る海面に驚きながら、早速友ヶ島へ舵を取ります。
難所とされる友ヶ島水道の夜間航行ですが、自艇の位置を海図にプロットしながら、無理なく通過する事ができました。
沼島付近から風が吹き出し、追い風で月明かりの下、セイリング開始。
落水者救助を繰り返しながら、徳島港沖で日の出を迎えました。

 

10/13 レグ3
台風通過後のレグ3は、いくつかの選択肢から適切な判断が求められるセイルの選択や進路のコース選定も、受講生に考えて頂きました。
台風の吹き返しにより強風になる事を想定して、2ポイントリーフ、レギュラージブを選択。
朝日と共に出航し、鳴門海峡沖で10m/sの風に吹かれ続けるも、セイルの選択が功を奏し安定したセイリングを実現。
風を回避する為に淡路島のブランケットを利用しながら6ノットを維持して友ヶ島まで帆走で到着。
2ノットの連れ潮ですが向かい風の中、三角波に叩かれながら、無事に加太瀬戸を通過。
大阪湾に入り風が落ちたのでリーフを解除してさらにセイリングを続けます。
レグ3は平均6ノットを維持して約50マイルを8時間で完走できました。

3日間で海上での様々な事態に対応しながら経験を積んで頂く事で、天候に合わせて安全に艇を進める事が出来るようになって頂けたのではと思います。

この度は大阪を始め香川県や神奈川県、福島県など各地からご参加いただき、誠に有難うございました。
次は11月15日16日の関西フロテーラでお待ちしております。

また海でお会いしましょう。

itaru

 

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